外構でかかせない天然石。その特徴をお話します。

さて、外構エクステリア講座も第7回になりました。
今回は外構では切っても切れない関係の、『天然石』について、お話させていただきたく思います。

『石』と言えば
その辺に転がっているのも石ですし、豪華なホテルで貼ってある大理石など美しい表情を見せてくれるのも石になります。
うーん結構奥が深い。それが 石 です。

外構ではアプローチや庭、門柱などさまざまな場面で登場します。
理由として石は雨でも朽ちない事、紫外線に強い事、硬くて車で踏んでも大丈夫なものが多い事。
色が自然で美しく、唯一無二な模様や色合いを楽しめる事。
などなど、外構エクステリアでは欠かせない存在なのです。

今日はまず床面(外構では土間と言います)に使う石のご紹介をさせてもらえたらと思います。

まずは 形(かたち)から

乱形石(らんけいせき)と読みます。

タイルと違って自然そのままに出てきた形を、綺麗に加工して貼ってい行く方法です。

資材コストが低いのに、石の耐久力や強度を得られる事から人気があります。

「方形石(ほうけいせき)」と呼びます。

こちらの四角く形が整っているのが特徴です。コストは乱形石より高いですが、揃っているデザインにしたいときには重宝します。
石なので、同じく耐久力や強度があります。

ピンコロ

9cm×9cm角なサイコロのようなものの事をピンコロと言います。

サイズが小さいので色んな使い方ができます。

主にこの3種類の形があります。 デザインによって使い分けしますが、シンプルモダン系デザインには方形石を ナチュラルデザイン系には乱形石を トラディショナル系デザインにはピンコロを と、色々使いわけします。お切りに入りの形があれば、ぜひお伝えください。

さて、次に石の  についてのお話で結構大事なことをお伝えします。

さて、この石。特にブラック系の天然石についてのお話です。

石の色も様々にありまして、イエロー、ピンク、ホワイト、茶色、グレー、ブラックなどあります。

中でもブラック系天然石には注意が必要です。
実はブラック系天然石には鉄成分が含まれているから、そのままで黒いという事があります。

最近は減りましたが、レストランなどで使われている鉄のフライパンを想像していただくと、黒いイメージが浮かびませんでしょうか?

そう、鉄は黒いのです。

その鉄が含まれているからこそ、いつまでも黒い。そこまではいいのですが、鉄が含まれているという事は。。。。

錆がでます。

そして、一度錆が出始めたら、止まる事はありません。削ろうと何をしようと中からどんどん鉄が出てくるので、鉄に合わせて錆が出てきます。

そのため、サビすらデザインだと、錆も含めておしゃれなんだと。思っていただける方以外はブラック系天然石をお勧めしておりません。

グレー色くらいまでなら大丈夫ですが、ブラックになるとそんな不具合もありますので、 ブラックがお好きな方は要注意してご検討ください。    

石の種類について

最後に石の種類についてのお話です。
石の種類はたくさんありまして、代表的な石をお話しますと。

  1. 御影石(花崗岩といいます)
  2. 石英石(せきえいせき)
  3. 玄武岩(げんぶがん)
  4. 砂岩(さがん)
  5. 安山岩
  6. 粘板岩
  7. 班版
  8. 火山岩
  9. 大理石
  10. 石灰岩

この辺りが外構エクステリアでよく使われる石種になります。
他、橄欖岩、蛇紋岩、輝緑岩、礫岩などありますが、この辺りは外構であまり使われないので、一旦保留とします。

石にはそれぞれ特徴あって、例えば「石英岩」は元々ガラスの原料になる石で、吸水率がとても低いため汚れにくく、硬いため車で踏んでも大丈夫な素材です。

また、花崗岩も固く車で踏んでも大丈夫な素材です。

他、大理石や石灰岩は逆に柔らかく加工がしやすいですが、車で踏んでしまう場所には向いていません。

さて、まとめますと

固い系で車で踏んでも大丈夫な石

石英石、御影石、玄武岩、安山岩、砂岩

柔らかく駐車場に向いていない石

大理石、火山岩

グレーゾーン

石灰岩、粘板岩
粘板岩は固いものもあります 石灰岩は20年くらいで劣化します。
なので、この二つはグレーゾーンです。

となります。外構のデザインをするときに、私は結構このあたりを気にして設計します。

車はハガキ一枚サイズの所に集中して600kgくらいの荷重がかかります。

荷重がかかっても長い期間割れない素材となると、上記の石がお勧めです。
逆に車が入ってこないお庭スペースだけですと、固い石以外の大理石などもお使いいただけます。

さぁこれでかなり石に詳しくなったのではないでしょうか。
あなたの外構デザインにも、おしゃれな天然石を取り入れてみてはいかがでしょうか?
それではまた。

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